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2014年11月14日金曜日

新しい試み

先日、新しい試みをはじめました。
少しだけなのですが、お取り扱いをさせて頂くことになりました。

いつも展示の際に、
「どこかで売っていますか?」
と聞かれることが多々あり、
「今はまだ展示会の時だけです。」
とお答えしてきました。
今まで、自分の手からお客さまに届けたいと、
その気持ちが強く、展示販売や
直接のお取り引き以外はありませんでした。
しかし、京都で展示をしてふと、
ひとつ線を越えてみようかなぁと思いました。

お店はいつもお世話になっているこうべくつやさんです。
私が持っている革靴のほとんどがこうべくつやさんの靴です。
もともとくつやさんのワークショップに行ったのがきっかけで、
自分の靴が仕上がった今でもお世話になっています。
須磨から少しいったところ。
職人さんが一足一足丹精込めて作った靴がたくさん並んでいる隙間に、
そっとシャツを掛けさせてもらっています。
ぜひぜひ靴と一緒にコーディネートしてみてはいかがでしょうか?
お店の写真を撮らせてもらうのをわすれました、、
また撮らせてもらおうとおもいます。

履き始めて4年ほど経つでしょうか。
お気に入りの一足です。


















※写真は私のではないのですが、たまたま、本当にたまたま!
街中で同じ靴を見かけたのです。嬉しくなって撮ってしまったのです。

寧日を終えて

『寧日』シャツと飾りの2人展が終わって早1週間が経とうとしています。
お越しいいただいたみなさま、ありがとうございました。






















初めての京都で、いつもと違った環境で、緊張や楽しみがあったり。
今回もasのシャツたちを見て、着て、触れていただき、
新たな出会いにもつながりました。
たくさんの方々とお話しさせていただけたたこと、
とてもいい刺激になりました。ありがとうございます。


また、今回一緒に展示させていただいたfilithemateriraさん。
作業の工程はもちろん、細部にまで彼女の想いが詰まった飾りたち。
丁寧な仕事が本当に沁み渡ります。
期間中、彼女はドングリをくれました。
会場に来る途中に落ちていて、夢中になって拾ったそうです。
なんと言うか、そんな彼女が作るものだから、
気づかせてもらえたり、優しさがにじみ出ているのだと思います。
またいつか一緒にできる日を楽しみにしています。


































今回売約済みの分を新たにオーダーいただいたみなさま、
お届けまでもうしばしお待ちくださいませ◇◆

2014年11月9日日曜日

草木染めの師匠

今回の展示、「寧日」に向けて秋の材料で草木染めをしました。
草木染めをする時、よく祖母と一緒に染めます。

祖母は、機織りをしています。
綿から紡いだ糸を草木で染めて、織っていきます。
この道40年以上。
布になるまでの行程は大きく分けて7〜8つ。
祖母は農作業の合間に少しずつ糸を紡いだり、染めたり。
手間ひまかけた糸は帯や反物、コースター、タペストリーになります。
今年の2月頃から少しずつ教えてもらっているのですが、
糸を紡ぐのもやっとのことです。

そんな祖母と一緒に、日常にある草木を使って染めるのです。
昔ながらのその地域に伝わるやり方で、素朴で綺麗な色が生まれます。
今の季節だと、マリーゴールドや、ヨモギ、ススキなどでも。


いつも畑の片隅で染液をつくります。
薪を使い、釜戸でグツグツ草木を煮出します。
煮出すこと30分。ザルで濾して草木を戻し、
お水を注ぎ足しさらに30分。
1回目と2回目の染液を合わせて染液の完成です。
あとは色止めとして同時媒染します。
ミョウバンや、アルミ、鉄などを使います。
媒染剤によって、色味が変わるので、
染め上がりのイメージによって使い分けます。



































染め上がるまではっきりと色が分からない。
大体こんな色になるけど、本番勝負。
同じ植物でも採れる時期、その時の天気や、
乾燥させておく時間など、
様々な状況によって色が変わります。
また草木染めは、合成染料に比べて注意点は多いですが、
全体が退色して風合いが出てきます。

同じものができるかどうか分からないなんて、
既製服ではありえない事。
一点モノを作っているからこそ、味わえること。
「今回はどんな色になるかねー」
なんて話しながら、火で暖をとる。
時間はかかるけれど、ゆったりとしたこの瞬間が
とてつもなく大切な時間です。


おばあちゃん、これからも一緒にお願いします。

2014年11月8日土曜日

【寧日】あした最終日です。













11月2日から、京都で展示がはじまりました。
あいにくの雨からのスタートとなりましたが、
足を運んでくださった方々、ありがとうございます。
早いもので明日が最終日です。
ぜひともふらりとお立ち寄りくださいませ。

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2014/11/2(sun)~9(sun)
【寧日】 asシャツ×filithematerira飾り
気が付けば存在していて、目に留めなければ
霞隠れてしまうことを汲み取る。

日常に或る魅力的な事を麻のシャツと
草木の飾りに仕立てます。

BELTORCHICCA
京都市中京区寺町御池上ル上本能寺町485 MORRIS.BLD3F

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filithematerira
季節をめぐり咲き、色褪せてゆく草花から表現する飾りをつくります。

木の実や草の実をモチーフにしたピアスや胸飾り。
一つひとつ繊細な工程を積み重ねて出来上がっていく飾りたち。
本物のような、だけどどこか手が加わった温かさが滲み出る。
ぜひ手にとってみてほしいです。



















as
100年以上前、広大な土地で日々作業に励んでいたフランスの農夫たち。
彼らが身に纏っていたのは、暮らしへの心配りから生まれた機能的な日常着でした。
当時、衣服が汚れないよう着用した長いチュニックには下に着ている衣服のポケットに
直接出し入れすることができるよう、ポケット風の切り込みが入っていました。
小さく折れ曲がった衿は、立てることで首元の防風防寒になります。
綻びたところを、丁寧に修繕を繰り返した跡が残る衣服。
それらはとても魅力的で、ひとつひとつに意味があり、当時の風景を感じさせてくれます。
そんな『かつての日常着』に『今の日常着』として楽しんでいただけるようなシャツに仕上げました。
今回は秋の草木、マリーゴールドやヨモギの草木染めも加わりました。
ぜひ袖を通しに来てください。